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「おはようございます。今日から皆さんと一緒に学校生活を送らせていただきます。」
そう言って、違和感の塊みたいな少女は言った。
その違和感は私だけではなく、クラスメート全員が感じ取れるようなほど大きい違和感だった。
すると担任は思い出したように、「近くの研究所で人間に限りなく近づけたロボットを作る研究をしています。そしてこの子は、その人間に限りなく近づけたロボットです。さらに、本物の人間大勢と生活することによって、人間特有の癖などを身につけます。というわけで、一緒に生活することになりました。一緒にいられる期間は一年くらいだけど、色々なことを教えたりしてあげてください。」
「お願いします。」と言って、ウィィィィィンという音が聴こえてしまいそうなお辞儀をした。
違和感の正体はそれだった。機械っぽいのだ。歩き方、喋り方、表情の作り方。
ロボットだと言われれば、納得する。
これから私達と、ロボットの学校生活が始まる。
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