冷蔵庫

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冷蔵庫を開けると、 ボクの大好きなショートケーキ。 「いただきます」 「あっ、ジュース忘れた」 冷蔵庫をもう一度開けると、 冷蔵庫が話しかけてきた。 『ねぇ、たっくん』           「えっ!??」     「えっーーーーーーーっ??」 ボクは尻もちをついた。 『驚かせて、ごめんよ。 ずっと前から、たっくんとお話ししてみたかったんだ』       冷蔵庫が話してるーーー。 ボクの目は、 まん丸になった。 『ねぇ、たっくん、 一緒に旅に出ないかい?』     「たっ、たび・・・?」 『僕はいつも同じ場所にいて、 いつも同じ景色しか見ていないから、 違う世界を見てみたいんだ。 たっくんと一緒に!』        「・・・     どっ、どうやって・・・??」 すると、 冷蔵庫が、 ふぁ~~っと宙に浮いた。      「わぁ、うわぁ、      うわぁーーーーーーっ」 ボクはまた尻もちをついた。 宙に浮いた冷蔵庫は、 そのまま体を横に倒した。 『たっくん、そこの窓を開けて』 ボクが、リビングの大きな窓を開けると、 『さぁ、たっくん、乗って!!』 冷蔵庫は、ボクに乗るように、言った。
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