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「たっくん、
ただいまー」
ボクはママに飛びついた。
「おかえりーーー」
「遅くなってごめんね」
ママはボクをギュッとした。
「だいじょうぶだよ。ママ」
ボクは
もうさみしくなんかないよ。
だってボクには、
大好きなママと
頼もしい冷蔵庫がいてくれるからね。
夕飯の準備を始めたママが、
冷蔵庫を見て言った。
「あら??
なんだか、今日、冷蔵庫が
ピカピカに輝いてみえるわ~。
たっくん掃除してくれたの~?
すごく綺麗で、
なんだか胸を張ってるみたいに
見えるわ~。」
冷蔵庫は、
ボクにウィンクした。
ボクは今日、
はじめて、金曜日が
好きになった。
もちろん、今日の旅は、
ボクと冷蔵庫のヒミツさ。
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