第12章 エピローグ

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二人はF35Aから降りると、再び促される様に、そのヘリコプターに乗せられた。内部はソファが在りとてもゆったりとしている。 「これ、マリーン1だ・・」 ビルが呟く。 「マリーン1って、大統領がホワイトハウスに移動する時に使うヘリ?」 「そう、大統領が乗っていない時はマリーン1とは言わないけど・・」 ヘリは直ぐにアンドリューズ空軍基地を離陸すると機首を北北西に向けた。高度を上げると前方にワシントンDCの街並みが広がって来た。左にリンカーン記念等が右に国会議事堂が、そして真正面にワシントン記念塔が。その奥にホワイトハウスが見える。 ヘリはワシントン記念塔の左側を通り、ホワイトハウスのヘリポートに向けて高度を落としている。ホワイトハウスの庭には沢山の人がヘリを見上げているのが見える。 ヘリは機首を少し上げると緩やかにホワイトハウスに着陸した。 エンジンが止まり、ドアが開くと、理紗とビルはヘリから降りる様に促された。 ヘリのドアから見ると、真ん中にマーシャル大統領が立っており、その横には・・ 「倫太郎・・!」「マム!」理紗とビルが同時に叫ぶ。 彼らも大統領の招きで、空軍機を使ってフロリダからホワイトハウスに移動していたのだった。
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