第4章 ケネディでの訓練

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第4章 ケネディでの訓練

理紗と倫太郎はダグに連れられ、再び貨物室を通ってエアーフォースワンから降機した。 機体の前には一台の車が停っており、車の横に背の高い白人女性が立っていた。モデルの様な顔立ち、身体に合った黒いスーツ、高いヒールを履いている。年齢は三十半ばだろうか・・ 「彼女は、マリー・ハビガー。月に残されているビルの母、そしてこのミッションのフライトダイレクターだ」 ダグに紹介されたその女性は理紗を見るとニッコリ笑って右手を差し出した。 「ハイ、リサ。初めまして。マリーです。会えるのを楽しみにしてました」 理紗は彼女を見上げながら握手をする。 「マリーさん、初めまして。リサです。ご主人の事、とても残念です。そして息子さんの事、とても心配されているのでしょう・・」 それを聞いてマリーは大きく首を振った。 「主人の事はもう受け入れました。そして息子の事は貴女が助けてくれるから心配して無いわ。そうでしょう?」 「はい、勿論です。必ずビルを連れて帰ります!」 「頼もしいわ。そして、貴方がリンタロウね。宜しく」 マリーは今度は倫太郎に握手を求める。 「はい、マリーさん。僕もビルの救出作戦に貢献させて頂きます」 マリーは満面の笑顔でウンと頷いた。
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