『オレさまのシモベ』

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「時間になったら起こせって言っただろうが!!ペナルティーで買い出しにも行って来い!!」 零ちゃんだってわたしが起こすまでずっと寝てたくせに。とは言えない。 放課後に授業サボった罰としてふたりで視聴覚室の掃除を与えられた。 「ねぇ、一条、みんな待ってるからカラオケに行こうよぉ。まだかって電話で催促きてるし」 「掃除なんてあのグズい子に押し付けてさ、ねえ行こうよ」 零ちゃんの前で甘えて見せる綺麗な人とたくさんの友達。 「どっかのグズがオレを起こしてくれなかったからよ」 ギロリと零ちゃんの周りの友達がわたしを睨んだ。 その中でもあの髪の長い、早紀子さんってわたしを前から嫌ってる人は睨むだけじゃなくわたしにいつも嫌味を言う。 苦手な人… 「零ちゃん、ごめんなさい…わたしが掃除しておくから、零ちゃんは帰って」 「そうよ、この子がやるって言うんだからやらせといたら?」
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