文学と小説のはざま

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で、読めそうだと思ったから買ったんだけど、いやあこれが辛いのなんの。 ローティーンの不良少年(ただしインテリ)が年上の人妻と不倫する話。 ということで期待したんだけど、年上っつっても十九の女の子。年の差四、五歳とかぶっちゃけ誤差じゃねえのか、と。 昔はこれくらいの年の差ぐだぐだ言われてたわけなのか、へー。くらいの感想ですよ。 これ系だったら「ぼくの美しい人だから」の方ががっつり年の差もあったし、インテリとアホの恋愛という形式でも落差が激しくて興味を引いたなと思った。 見所ところといったらやっぱりラディゲの早熟性とかなんだろうけど、そこらへんはまあ三島が褒めていたのもそうあたりなんですかねえ、と思うくらいのもの。 私全然早熟でも天才でもないから、ようわからん。 お話の中で佳境には人妻が妊娠とかしてぎゃあぴいモメだしたんだけど、今の世の中わりとよく託卵とかしやがるヤツおるし……まあ本人には大事なことかもしれんけどそれを小説にされてもなあ、と思うにつれ下がり下がる私のテンション。     
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