文学と小説のはざま

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じゃあ一体何を書けば満足なの? と自問するが、たぶんもっとなんか年上のマダームと不毛な恋に落ちるんだけどまあ所詮ガキやし、みたいな感じで騒ぐだけ騒いで捨てられるような話がよろしいんでないかと思ったけどああそれどっかで読んだよね。 そうそう、男女逆だったけど「ラマン」って確かそんな話だったよね。あれはなかなかよかったわ、あああの本ってどこやったんだっけ、今度探しておかないと。あれは別れのシーンがいいのよね、うんうんそう。 でも結局、海外の小説って読んでも読んでもあんまし実にならない気がするのよな。 やっぱり原語でないと、なにひとつ伝わらないもんなんでしょうか。翻訳家ががんばってることもよく分かるのだが、それでもやっぱりこれが純文学というなら原語で読まれるべきなんでしょうね。 ところで。 我が国以外には「純文学」という概念ってばないらしい。まあそれでもレーベルとかジャンルで棲み分け自体はされとるんだろうけれど、純な文学という語感から想起するあれやこれはないらしい。 まあ、そりゃあそうなんだろうなあ。 小説って基本、筋があって人物がいて、文体があるもののことを言うもんなあ。その比重でうんぬんするのってあんまり意味なさそう。 私は正直、文学に興味なくって文学部に行った人なんだけど、職場で出会った同じ大学学部専攻出身の後輩の女の子は言っていた。 何が文学で何は文学じゃないとか了見が狭い。わざわざ文学の幅を狭める必要性はどこにもない。     
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