第一章 生態及び撃退方法について:食性、及び感染力など

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 通常、人間が生命活動を停止すると、数時間で腸内に腐敗ガスが発生し出す。これが遺体を著しく変形させる要因になるのだが、(これがゾンビの容貌を凄惨な物に変える一因だったに違いない)、限界まで充満したガスは、鯨の死骸が爆発するように、ゾンビの腹も爆発させたのではないかと考えるのである。  とすると――ゾンビは内臓等が無くても人に襲いかかる、ということになってしまう。  つまりは『食べている』わけではない、のではないか?  そう考えて動画サイトなどを漁っていくと、ある共通点に気づく。  ゾンビは人に群れるが、すぐに離れてしまうのだ。  誰か、『ゾンビに食い散らかされた死体』もしくは、『喰い散らかされた状態のゾンビ』を見たことがあるだろうか?  じゃあ――何故人を襲うのだろうか?  ここで連想されるのが、寄生虫の類だ。  虫や魚に寄生し、体を操って死に至らしめ、繁殖していく寄生虫の記事を、読者諸君も読んだことがあるだろう。ゾンビに寄生虫と来れば、ゲーム等で有名なのだが、各国政府、及び公式はそれについて一切触れていない。  この事についても、作者は掘り下げていく勇気が無いので、ここまでとするが、個人的には『細菌感染』よりも説得力があると考えている。  また、見落とされがちであるが、ゾンビは死後硬直を起さない、という点も、この寄生虫が深く関わっている為ではないかと、考えている。     
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