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第一章 生態及び撃退方法について:食性、及び感染力など
続いては、ゾンビの食性について。
創作物等において、ゾンビは人肉を食べる。(変化球的に脳を食べる奴もいたりする)
618事件におけるゾンビの食性も、これと同じと考えてよいと思う。
作者は、活動停止したゾンビを百体近く検める機会があったのだが、腐敗等で崩れ落ちなかった歯型が確認できた傷は、主に『二の腕』と『太腿』にあった。
まあ、これは動物の本能として柔らかい部分に齧りついている、というのと六月の暑さの所為であろう。(つまり暑かったから、露出している部分がそこだったわけだ)
ちなみに、腕や足に次いで多かったのは、『鼻』と『唇』だった。これは、転倒した際に噛みつかれたのではないかと考える。
しかし、創作物でお約束の、腹部への攻撃を、私は確認できなかった。
これは暑いとはいえ、六月では、へそ出しまでしている人が少なかった。もしくは、腹に噛みついたが、分厚い脂肪に阻まれて、内臓まで辿りつけなかった――かどうかは、全く判らない。
『熟成ゾンビ』達の腹は一様に、内臓ごと消失していたからだ。
これは前述にある、『腐敗』の影響で、『ガス爆発』が起きたのではないか、と作者は推察する。
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