百物語

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74、川の中に飛び込もうとしたけど水が冷たいからやめといた。 73、ボートに乗り込んで向こう側に渡った。 72、ボートの中で仰向けになってみた。太陽が眩しくて、陽光を全身に浴びた。 71、水の音を聞きながらうたた寝をした。 70、川の水の匂いを嗅いだ。 69、靴を脱いで、靴下を脱いで、両足の裏を太陽に見せてやった。 68、靴紐をおしゃれに結んでやった。 67、ボートからひとっ飛びして土手に着地した。美しい孤描いたはずだ。 66、土手をスキップして駆け上がった。 65、風を切るようにスキップを続けた。 64、スキップしたまま橋を渡った。 63、行き交う人皆に避けられた。 62、両手をポケットに入れたままスキップできた。 61、ポケットの中に100円玉があった。 60、橋を渡りきったところに格安自販機があって、100円で缶コーヒーが買えた。 59、自販機に抽選が付いてて当たった。缶コーヒー2本めが出てきた。奇跡のようだ。 58、1本はポケットに入れておいた。気持ち的に余裕ができた。 57、向こうの通りをアイツが通り過ぎていく。 56、アイツがこっちを振り向いた。 55、手を振ってはくれないけれど、アイツは笑顔をみせてくれたようだ。 54、アイツ、ウィンクなんてしてくれてないよな。     
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