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目を覚まし、ボブは違和感に襲われた。 体が重かったから・・・ではない。 いつものことだ。 やたら汗をかいていたから・・・でもない。 それもいつものことだ。 「ここはどこだ・・・?」 明らかに自分の部屋ではなかったからだった。 見慣れた、散らかった部屋ではない。 真っ白なシーツ、やたらと大きいベッド、高い天井。 ログハウスと言うのだろうか。木で作られた小屋にボブはいた。 ベッドと机、椅子はあるが、それ以外は何もなかった。 殺風景な部屋だ。 ボブは寝起きでうまく働かない頭でそんなことを考えていた。 服装もいつものパジャマではない。 簡素な動きやすい服装だ。 ポケットには何も入っていない。 「とにかく喉が渇いたな・・・」 そう呟いたボブは、とりあえず外に出てみることにした。
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