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ピザを待つ間、デブ達は状況確認をすることにした。 「君の体重を教えてくれないか」 ボブはそう聞かれた。少し躊躇したが正直に答えた。 「115キロ」 皆で話すうちに、少しずつ状況がわかってきた。 驚いたのは、ここにいるのが全員ではない、という点だった。 「自力で動けない人もいるらしいの」 やや美人なデブが教えてくれた。 彼女はスノウだと名乗った。 集まった中では、一番スリムに見えた。 もしかしたら100キロ以下かもしれない。 「素敵な名前だね。雪のように白くて綺麗だ」 ボブが褒めると、スノウは照れ臭そうにしていた。 「スノウと言うより、スモウじゃない?」 純粋デブだった。 ボブは短い脚で彼を蹴り上げた。
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