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腹も満たされボブは眠くなった。
食っては寝る、食っては寝る。
そんな生活の結果のデブだった。
しかし、リーダーデブことロブは許してはくれなかった。
「飯も食ったし、周囲を探索しよう。立候補者はいないようなので指名制にする!良いと思う者を指名してくれ!」
デブ達は顔を見合わせた。
ほとんどのデブは飯を食った後に動きたくないのだ。
だからデブなのだ。
「比較的スリムなデブが行くしかないんじゃない?動き回るだろうし」
純粋デブが言い出した。
「「「比較的スリムなデブ・・・・?」」」
デブの定義が崩壊した瞬間だった。
「あいつはスリムだぞ!スリムなデブだ!」
「私はデブの中のデブだから行けないわ!あの子なんてガリガリのデブじゃない!」
「俺はスリムなデブだが、痛風なんだ・・・歩いたら死んじゃう」
・・・・・
そして色々あったが、数人の探索部隊が選ばれた。
不幸なことに、ボブもそれに選ばれてしまった。
「やはり115キロはスリムだったか・・・クソッ!」
よくわからない悔しさを感じたボブだった。
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