9/12
前へ
/23ページ
次へ
腹も満たされボブは眠くなった。 食っては寝る、食っては寝る。 そんな生活の結果のデブだった。 しかし、リーダーデブことロブは許してはくれなかった。 「飯も食ったし、周囲を探索しよう。立候補者はいないようなので指名制にする!良いと思う者を指名してくれ!」 デブ達は顔を見合わせた。 ほとんどのデブは飯を食った後に動きたくないのだ。 だからデブなのだ。 「比較的スリムなデブが行くしかないんじゃない?動き回るだろうし」 純粋デブが言い出した。 「「「比較的スリムなデブ・・・・?」」」 デブの定義が崩壊した瞬間だった。 「あいつはスリムだぞ!スリムなデブだ!」 「私はデブの中のデブだから行けないわ!あの子なんてガリガリのデブじゃない!」 「俺はスリムなデブだが、痛風なんだ・・・歩いたら死んじゃう」 ・・・・・ そして色々あったが、数人の探索部隊が選ばれた。 不幸なことに、ボブもそれに選ばれてしまった。 「やはり115キロはスリムだったか・・・クソッ!」 よくわからない悔しさを感じたボブだった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加