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そうだ、今日は！
慌てすぎてベッドから転げ落ちそうになる。
ダメだな、こんなんじゃ。またサユさんに笑われる。
再会してからの僕は、サユさんにダメなところを見せてばかりだ。 でも、それがいいみたいで、サユさんも頑張り過ぎなくなった。
とりあえずカーテンを開けてベッドを整え、洗濯機をスタートさせてから簡単にブランチを済ませる。
掃除機をかけて洗濯物を干し、身支度をしてから最終確認で家の中を見て回った。
よし、OK。
今日、サユさんが退院する。生まれたばかりの息子と一緒に。
玄関を出ると社宅の隣の定食屋から食欲をそそる匂いがしてきて、夕食には親子丼を作ろうと決めた。
当分はサユさんにしっかり休んでもらうために、僕が家事を分担することになっている。家にいる間は息子の世話も。
今日から僕らの新しい生活が始まる。子育ては大変そうだが、サユさんと手を取り合って楽しめればいい。
サユさんと一緒なら、たぶん乗り越えられない壁はないと思うから。
高く昇った太陽の眩しさに思わず目を眇めて、天を仰ぐ。
今日も真っ青な空には雲一つない快晴だ。
さあ、二人を迎えに行こう。
END
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