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「すまないねぇ、メイさん。わざわざ来ていただいて申し訳ない」
「い、いえ！そ、そんな！」
「相変わらず元気そうで何よりだ」
「は、はい！元気だけが取り柄ですので！」
ドキドキバクバク、近々止まってしまうのでないかと危惧するくらい暴れ放題な心臓は小刻みに脈を打つ。
さ、さぁ覚悟はできている。
「さっそくメイさんに聞きたいんだが、」
「は、はい…っ！」
いつでもかかってきてください、会長様！私全力の謝罪をしますから！
「メイさんは、郁のことが好きかな？」
「ブフォ――ッ！ゴホゴホッ！ゴホッ」
大変に危なかった。
日野坂会長でなければ、いやもう緒方さんくらいの人にでもきっと私は大声で「殺す気かー！」と盛大なツッコミを入れているに違いない。
覚悟はできたと言ったけれど、こんな覚悟は真っ平していない。種類違いもいいところだ。
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