62人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
Goodbye June ―水無瀬side―
「一緒に帰るか」なんて、
一度も約束したことなかったかも。
それくらい自然に、まるでそれが当たり前のように、
俺達はいつもこの夕焼けの河川敷を並んで歩いた。
部活でこってり絞られて喋る気力もないときも、
大会で自己新を出して上機嫌のときも、
可愛い後輩から告られて浮き足だっていたときも、
後にイメージと違ったとフラれて無駄に失恋した気分だったときも、
試験でヤマ外しまくって凹んでたときも。
俺達は、いつも一緒で……
一番気の合う親友だったんだ。
少なくとも、俺の方はそう思ってた。
最初のコメントを投稿しよう!