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「…」
ガロウ、なぜこっちを見る。
「いや、天樹ってさ…仲間になってそりゃ日が浅いけどそのマスク取らないのな」
言われてみれば、こいつの前でもこのマスクは取ったことがない。
まあ自分は日陰者だし、身バレしてもいいことは無いのは事実である。
そんな疑問を察したのか、ガロウもあまり深く突っ込んでは来ずに車内のクッションに顔をうずめて、寝入る体勢をとったのだった。
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『チェーンジッ!仮面ライダー!ゴースト!』『ビート!』
変身した俺と美穂の前には黒いフードの戦闘員が5人。
『…どうも私達の邪魔がしたくて仕方がないらしいな』
隊長格らしき戦闘員が呟く。
いや、邪魔がしたいとかじゃなくて目の前で悪事をやらかそうとするからだ。
奴らの足元にはスクラップと化したドライバー。
また一般人に与えて私兵を増やそうとしたのだろうが、たまたま現場を俺達に見られたのが運の尽き。
まあ阻止の方法が美穂のぶん投げた工事現場の鉄パイプという事実は、巻き添えくらって俺らの後ろでノビてるドライバーを渡されそうになってた男を見るとげに恐ろしき…である。
うん、美穂は怒らせないようにしよう。
改めて誓い、臨戦態勢をとった。
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