雪の夜の采配

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ

雪の夜の采配

森へと向かうバスから飛び降りて 雪の感触を踏みしめ歩き出す なんの音もない漆黒と白だけが目に映る ポケットに手を突っ込み見上げれば 空から次々と姿を現す白い雪に吸い込まれていく どうぞこの雪が私の足元に降り積もり 少年のような私に祝福のキスを なんの音もしない夜にひっそりと二人だけで
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!