ご主人様は、あなたです。

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やっぱり爆弾だ! 心の中でもう一人の自分が盛大に叫ぶ。頭を守るように両腕で隠していた僕だったが、辺りには再び静けさが戻る。 恐る恐る目を開いて腕を降ろすと、警戒心丸出しの表情で机の上を見上げた。するとそこには落ち着きを取り戻したフラスコの姿。しかし、もっと奇妙なことが起こっている。 「……」  目の前のフラスコは確かに静止してポルターガイストはやめているが、今度は違う怪奇現象を起こしている。 どういう原理なのかわからないが、光っている。しかも、紫色に。 「どうなってんだよ……」  少しでも心の動揺を落ち着かせようと、僕は一人ごちた。そんな自分の疑問に答えるかのように、不気味に発光するフラスコはその輝きを増していく。 「うぉっ」  理解不能な状況の連発に、僕は思わず後ろに仰け反る。ガン、とガラスに強く当たる音がした。 まるで何かのメッセージを送るかのように強弱をつけて光るそのフラスコは、再びかたかたという音を立てて震え始めた。 先程とは違う明らかに強いその揺れ方に、爆弾と予想した僕の考えが、いよいよ的中したのかと思った。 すると、そんな自分の考えを遥かに覆すかのように、フラスコの口から突然紫色の煙が産ぶ声を上げた。 「ラァララララー!」     
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