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プロローグ
大陸から離れた島国、【日本】には特殊能力をもった人間が存在する。
防御壁、治癒、空間転移などなど……その種類は数多く後を耐えない。
そんな能力者は【ギルティ】と呼ばれた──。
「お前………何者だ……」
「ふっ………、防御壁は誰にも崩せない」
見た目からして悪そうな数人がある1人の男性に襲い掛かる。
しかし、拳は彼の顔の直前で止まり硬いガラスでも殴ったかのように拳に衝撃が走る。
「くっ………、覚えてろよ………」
数人の奴らは負けを認めて逃げて行った。
「弱い……弱いな……はっははははっ!!」
特殊能力は罪というわけではない──。
だが特殊能力を持った者の多くは『自分は強い』と思い込み、特殊能力を犯罪などに利用する。
「俺の防御壁は何も通さない!最強だぁ!」
男は狂ったように笑い、そして叫ぶ。
東京の表ではなく裏の社会。
荒れたビルの間に叫び声が響く。
『そっちはどうだ?』
「標的確認。いつでも」
『了解。では指示があるまでそのまま待機』
「わかった」
そんな男をスコープ越しに覗いているの者、指示を出す者、さらに周りには先ほどとは違う数人が待機。
『奴の能力は防御壁。だが奴自身が攻撃されていることに気づかなければいけないという弱点がある。不意な遠距離狙撃ならば通るはずだ』
「いつもより遠距離なのはそのため……」
『あぁ、必ず一発で奴を仕留めろ。狙いは頭だ』
心臓の鼓動を止めるのに最も有効なのは脳幹への一撃。
脳幹を破壊された後の数分間ほどは心臓は脈をうつがほぼ即死に近い。
しかし、能力者のなかにはこの数分間で強制自己蘇生する者もいたりする。
男を狙う謎の集団───。
彼らは特殊能力者暗殺集団。
彼らは特殊能力は持っておらず、銃を武器として能力者を狩る者たちである。
遠距離からの一手、スナイパー。
近距離から強力な破壊力のショットガン。
素早い機動性と弾幕による抑止力を持つハンドガン&アサルトライフル。
「今だ、殺せ…………」
彼らは決して公的組織ではない──。
政府の影に隠れ能力者を狩るために引き金を引き続ける組織である…………。
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