最悪な事態だ side 拓人

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咲耶が本当に疲れているようで、眠気と戦っているのを見て、今日のところは素直に帰る事にした。 咲耶を咲耶の住んでる賃貸マンションまで送り届け、1人で夜道を歩きながら、今後どうするかを考えた。 女子社員の根も葉もない噂を止めるのと、コンパに参加するのを自粛する。 大学に通ってた頃の咲耶は、俺の浮気に対して怒ってヒステリックになっていた。 なのに、今日の咲耶は、冷静に淡々と 『友達に戻ろう』 と俺を説得して、恋人関係を解消しようとしていた。 最近の俺と咲耶。 咲耶からは会いたいという連絡は全くなかった。 俺のデートの誘いに関してもらどちらかの家で過ごすのではなく、外で食事をしたりして、数時間だけ会って解散していた。 咲耶は、俺と友達として付き合っていたのかもしれない。 俺は、咲耶と別れたくはなかった。 これから、どうやって仲を修復していくかを俺は、考えた。 でも、どうしたらいいかわからなくて、頭を抱え込んだ。
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