544人が本棚に入れています
本棚に追加
須賀主任と手がける仕事は楽しく、須賀主任の人柄に癒され、須賀主任に恋心を抱いてた。
雑務系の仕事を終わらせ、須賀主任と創薬研究センターから出て帰路につく。
歩いて10分の賃貸マンションに住んでるわたしに対して、危ないからと送ってくれる須賀主任。
同じ方向だからもあるけど、嬉しかったりする。
「清宮さんって、医療機器開発の永瀬主任と付き合ってるって本当?」
須賀主任にいきなり聞かれて、困る。
社内での噂では、付き合っていて、わたしが拓人を束縛してる事になってる。
そんな事実は無い。
それに、あれから、拓人と、1ヶ月以上会ってない。
「中高一貫校から付き合ってる。大学、就職先も同じとこに進んだけど、今は、よくわからない関係…」
「よくわからないって?」
「彼が浮気ばかりしていて、実際は恋人関係は破綻していて、だから友達に戻ろうってわたしから切り出したんだけど、彼は納得してない」
こんな事を須賀主任に話したくはなかった。
須賀主任の事が好きになってるのに、拓人との微妙な関係が邪魔して、前に進めない。
最初のコメントを投稿しよう!