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「清宮は、もう永瀬主任に気持ちはなくて、実際に会ったりとかしてないんだろ?週末も仕事に来てるぐらいだから」
冬の咳の風邪の時期に新薬として商品化させるために、ここ1ヶ月は週末も会社で仕事に明け暮れてた。
「2年ぐらい、まともに会ってない。友達としか思えなくて、月に1回ぐらい食事に行ってただけ」
就職してからの拓人との関係を思い浮かべる。
就職で京都から東京に出てきた当初の半年は半同棲してた。
なのに、付き合いの飲みといってコンパに参加してそのまま他の女性とラブホに行った拓人。
本当に、ショックだった。
「完全に恋人関係破綻してるな。清宮、永瀬主任と完全に別れたら、俺と付き合わない?ここの会社、噂話がインフルエンザと同じですぐに流行する。アメリカだとあり得ない。もはや噂話は日本の文化だな」
拓人の過去を思い出し、物思いに耽っている時に、須賀主任から告白された。
でも、インフルエンザ並みに流行する噂話を懸念して、今の状態では付き合えないと言われた。
でも、この日から創薬研究センター内では須賀主任と付き合ってないけど甘い空気が流れた。
須賀主任はわたしに優しくしてくれて甘えさせてくれる。
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