ごめんね side 咲耶

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コーヒーショップに入り、席に案内され、座る。 わたしの前に座った拓人は、神妙な表情して、わたしを見つめた。 見つめるだけで、何も話して来ない拓人 「話って何?」 明日も仕事がある。 だから、手短に済ませたかったから、問いかけた。 「咲耶、約束覚えてる?」 「約束って….?」 内心、びくっとなりながら惚ける。 拓人に、 『拓人が心を入れ替え、コンパ三昧とうちの女子社員としょっちゅう不誠実な行為をするのを辞めて、誠実になったという噂が耳に入ったら、また付き合うことを考える』 と、最後に会った日にわたしが言った事を言ってるのだと思う。 「俺、今はコンパにも行ってないし、女性社員に対しても拒絶の反応をし俺に近づいて来ないようにした。仕事面でも成果を挙げた。 俺、心を入れ替えて、誠実になった。 咲耶、俺と寄りを戻して欲しい」 拓人がポケットから小さな箱を出し、蓋を開けてわたしに見せた。 「咲耶、俺と結婚してくれ。2度と浮気はしない」 箱の中には、ダイヤが輝く指輪が入っていた。
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