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わたしの口から発せられた内容に、拓人は固まる。
わたし自身、恥ずかしくて逃げたくなる。
「そういう事。拓人、ごめんね。さようなら」
わたしはそう言って、コーヒーショップかは出て、自宅マンションに向かって歩いて帰る。
自宅マンションの前に、須賀主任がいた。
「永瀬主任と終わらせれた?」
「…うん」
拓人もあそこまで言われたら、わたしと寄りを戻す事は諦めると思う。
「永瀬主任と別れてすぐだからあれだけど、清宮咲耶さん、俺と付き合って下さい」
須賀主任もポケットからアクセサリーが入ってそうな箱を取り出し、箱を開けて、プラチナでできたハート型のダイヤがついたネックレスをわたしの首につけた。
「今日、誕生日なんだろ?クリスマスプレゼント用に用意しといたものだけど、咲耶、俺のものになって」
恥ずかしそうに顔を赤めて須賀主任が言った。
「はい。須賀主任、わたしと付き合って下さい」
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