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なんだったんだ...。
とりあえず俺は再び椅子に座り、本を開いてみた。
『17時42分
高松急便からお届けものが届く。
備考...中身は父親が通販サイトで購入した帽子
注意...受け取り時に必要な印鑑がいつもの場所に置いていない。リビングの卓上 木のカゴの中にある。』
...え?なにこれ...。
俺が開いたページにはそう書かれていた。
もちろんさっきまではそんな事は書かれていなかった。
17時42分?もうすぐじゃないか!
「ピンポーン」
チャイムの音が静かな家の中に響いた。
なっ、なりやがった!
本当に宅急便が来たのか!?
「高松急便でーす!」
外からはそう聞こえる。
「はっ、はい!」
俺は今起こっている出来事がまだ上手く吞み込めず、うろたえる様に返事をした。
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