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まるでクリスマスプレゼントの包装を必死で開けようとする子供みたいに、俺はカッターも使わず、ガムテープを指で引きちぎり箱を開けた。
そしてそこには燦然と、紺色のキャップが輝いていた。
「ほん...もの...じゃん...。本物じゃん!本物じゃん!本物じゃんんんん!まじかよぉぉ!」
俺は無意識のうちに高らかに笑っていた。
ダッシュで自分の部屋に戻り、机の上の攻略本を開いた。
そこにはやはり、今起きた一連の出来事が書かれていた。
すっげぇ...こんな事ってあるんだな...。
そして宅急便の件の下に、また新しい事が書かれている事に気がついた。
『18時20分ごろ 母親帰宅。
今夜の夕飯...炒飯 中華スープ』
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