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「そうはさせないぞ!」
トクホマンがキャッチしようと前に飛び出したが、間一髪のところでその手をすり抜け、三段腹は見事に3パックマンの腹部を回転してフィットした。
「元気300倍、3パックマン!」
「くそ~!やっつけてやる!」
やけくそにトクホマンはカテキンを放出し始めたが、高カロリーを摂取した3パックマンは無敵だった。3パックマンは三段腹でラリアットを決めると、華麗なスープレックスを決め、フライングエルボーで追い込んだ。
「くそー!覚えていろよー!その内蔵脂肪をバラッバラッバラッにしてやるからなー!」
それからどこかで聞いたことがあるが、ここには書けない決まりの捨て台詞を最後に、トクホマンは星になって飛んで行った。
「大丈夫かい?」
「3パックマン!ありがとう!」
僕と花子が抱きつくと、彼は僕らの頭を撫でて笑った。
「食事は楽しまないとね!はい、僕のお腹をお食べ」
彼は三つに分かれたお腹の二つをもぐと、僕と花子に渡してくれた。
「美味しいものは別腹だよ!これはそのためのお腹さ」
「ありがとう!3パックマン!」
彼は一つだけになったお腹をさすりながら親指を立てると、飛んでいってしまった。
それから僕と花子は美味しいお寿司をたらふく食べた。お口の中が竜宮城になって、浦島太郎みたいに夢中に食べることを楽しんだ。
だけど、お母さんとお父さんは全然食べなかったのはなんでだろう?
子どもの僕らは少し不思議に思ったけれど、まあいいやと思ってお寿司を楽しんだのだった。
ちゃんちゃん。
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