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バランスを崩した俺は、道路脇の生け垣に倒れ込んだ。
その身体を引き摺られ、道路から見えない生け垣の奥に押し倒された。
身体を押して抵抗すると、再び頬を張られる。
もう……身体に力が入らないや。
あぁ……俺、このままこんな奴に犯されるのか?
胸元の服が引き千切る勢いで左右に開かれる中、夜空を見ていた。
今日は……新月か……
どうりで力が入らない訳だ。
月がないから……星が綺麗だな……
そう言えば、母が元気で……俺が何の力も自覚していなかった頃、星がよく見える新月が好きだった。
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