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「そこまで無鉄砲だったとは…」 呆れて何も言えない、って顔をされた。 電話を掛けると、ごめん遅れそう、って誰かに謝っている。 「あの、先約があるなら大丈夫です」 申し訳なくて断ると、 「あのねぇ…1人で行くつもり?明日、来ないなぁって待ってて殺害されてましたって知らされる方が断然嫌だからね?!」 ってまた怒られた。 「…殺害って」 「無いって言い切れる?」 「……」 「とにかく、悪いと思ってるなら彼女への謝り方考えといて」 「はい、すみません…」 電話の相手は彼女さんだったらしい。 店長のプライベートな時間を割いてしまった。
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