運命がカタチとなる

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僕は、大きな瞳を見開きコクリと頷きました。 「初めて見た時から、緑の目は大きくて吸い込まれるようだ」 それは、鯉のぼりだから…… そう身分を明かしたい気持ちを抑え、僕は蕩ける瞳で昇琉さんを見つめました。 やがて、一糸まとわぬ姿になった僕は昇琉さんの手解きにより、今までに味わったことの無い……甘いあまい快感を味わったのです。 “1つになる”ことは、とても愛おしく空を泳いでいた頃には決して味わうことができなかった奇跡の経験で、胸がじんわりと暖かくなっていくのが分かりました。 もう僕には、昇琉さんから離れる選択肢は無かったのでした。
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