意識の行き先

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意識の行き先

この世に生まれ出て死ぬまでの間、人は何を創造し経験していくのか。 お金が欲しい。 という金銭欲は誰しも一度は経験していると思う。かく言う私も数え切れないほど思ってきたが、ここ最近では、食べていけるほどの金銭があればいいのではないかと思う。 なぜならいくら大金を手にしたところで自分の欲するものが手に入るとは限らないからだ。 心を奥深くにある望みを探っていくと私の場合、 「緑の広がる丘にそう広くもない木でできた質素な、でも住み心地のいいあったかみのある家で穏やかに暮らしたい。 そして、心から愛しあえるパートナーとゆっくりと過ごし同じお墓に入ること」である。 いくらお金を積んでも手に入るとはとても思えない。 死ぬまでに大金を手にする事があるかもしれないが、私が望むことは結局のところ愛し合える相手とジグソーパズルみたいに心の隙間を埋める事なのかもしれない。 何度考え想像をめぐらしても行きつくところは、そういうことである。
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