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人間模様
私の周りにはいろいろな性質を持って生まれてきた人間がいる。
20代くらいまでは他人と自分とはそう違いがないように見えていたが、30を過ぎたあたりから周りの様子がおかしくなってきた。
おとなしく何も言い返してこなさそうな人間をターゲットにして大の大人がランチをしながらさも高いところか見下したようにその人間に対する妄想を広げながら食事をする。
その場から逃げたくても、子供の通う幼稚園であったり学校であったりして子供を人質に取られているので逃げようがないからたちが悪い。
よくよく話を聞いていくとその方のご家庭は複雑な事情があるようで、あー、なるほど。自分の抱えているストレスを他人にぶつけて発散しているのだなと気づいた。まるで子供が家庭で抱えているストレスを友達をいじめる事で気持ちを静めようとする行動によく似ている。
しかしそのストレスは発散されようなく延々とエンドレスに続いていくという無限ループに陥っている人々を何人見てきただろう。
目を輝かせ喜々と演説しているその様は、もしかしたら今生では過ちに気づかない人々なのかもしれないとさえ思えてならない。
いつも最終的にはそういった人達から離れるときは、見えない鎖を斧でぶった切るやり方で離れてきたが、そのたびにやんわりと離れる離れ方を模索している。
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