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「お兄さんは、何年生なんですか?」
崇は自然な話題を振ったつもりだったが、途端に敏樹は不機嫌になった。
「君に『お義兄さん』と呼ばれるいわれはないよ」
「すみません……」
まあいい、と敏樹はアイスコーヒーを一口飲んだ。
「敏樹さん、とでも呼んでくれ。君は特別大目に見よう」
「あ、ありがとうございます」
三年生だ、と敏樹はようやく崇の問いかけに応えてくれた。
「受験、大変ですね」
「志望校は全部A判定なんだ。楽勝さ」
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