僕の愛情は背徳と交錯する

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 校門を出てすぐの所で、結愛は崇に向き合った。 「ごめんね。今日は、ここまでなの」 「え? ここまで、って?」 「毎週水曜日と土曜日はピアノのお稽古があるから、ここでお別れ」 「あ、そういうこと」  見ると、一台のタクシーが止まっている。結愛はその車に乗り込んだ。  窓越しに、バイバイ、と手を振ってくれる結愛。  崇も、手を振った。  タクシーは、あっという間に走り去って行ってしまった。
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