僕の愛情は背徳と交錯する

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 タクシーで送迎なんて、結愛ちゃんってお嬢様なんだな。  そんな事を考えながら歩道に向き直ると、そこにはぶつかるほど近くに人が立っていた。 「うわっ! ご、ごめんなさい」  慌てて一歩下がると、意外な声が掛けられた。 「篠崎 崇くん、だね?」 「?」  知らない人だ。  だが、崇と同じ制服という事は、同じ高校に通う生徒。  いや、この顔は……。
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