ふたりの絆

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「パートナーデーってことでさ、この先も俺は茜といたいと思ってるから。茜も同じ気持ちだと信じたい」 「うん。あたしも同じだよ。今日は竜くんのことたくさん聞かせてくれてありがとう」 「いや、話せてよかったよ」 本当はいつか言いたいと思っていたのだろうか。 きっとずっと胸に抱えてた思いだったんだろうな。 今こうして、聞けてよかった。 その、彼女のぶんもあたしは竜くんと幸せになりたい。 「いつだから人のことは信じないって言ってたよね」 「そうだな。その出来事が俺にはショックでさ。怜治が簡単に諦めちまうことも最初はショックだったけど、それ以上に自分がチャンスだと思っちまったことがショックで、そこから他人のことなんて信じないほうが幸せでいれるって考えにいきついたんだよな」 竜くんのことを何も知らなかったあの日は、あたしのことも信じてもらえないということにショックを受けたけど。 でも、きっといまなら…… 「もう、あたしのこと信じてくれてるよね?」 「あぁ……茜は絶対に俺を裏切らないだろ」 「当たり前」 いつまでだって一緒にいれる。 竜くんのとこ大好きだから。 いままでも、これからもあたしたちはずっとパートナーだ。 永遠に誓えるよ。 「今日は、ここで楽しもうな」 ふたつの唇がそっと重なった。
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