「あ…ああああぁあ、あぁぁ、ぁッ、ぁ、ッ…」
これまで、上ったこともない高みから、その先へと無理やり飛ばされた。
自分の体が、魚のように跳ねている様をまるで他人のように眺めている気分になる。
「いいイキっぷり」
"恥ずかしい"
裸になった最初の内には確かにあった筈のそんな感覚が、私の中からすっかりと消えてしまっている。
「すげぇな、カメラ回す奴の気持ちが少しはわかるわ」
舌を出して唇を舐めるサクさんから、妖艶な香りが降ってきた。
「血が走りまくって、サヤ、お前の肌が、桜色」
膝立ちの姿勢で私に跨ったサクさんは、着痩せするタイプだったのか、うっすらと筋肉のついた綺麗な身体をしていた。
下着もいつの間にか脱ぎ取っていて、目の前には、大きくなったサクさんのモノが弾けそうな勢いで上を向いている。
「シタ事、ある?」
その言葉の意味を、私も知らないわけじゃない。
でも、
「マジ?」
小さく首を振ると、サクさんは驚いたように目を開き、直ぐに口の端を僅かに上げる。
「やってみる?」
「…」
「まあ、無理強いはしないけど」
文字だけ見れば優しく聞こえるけれど、サクさんの眼差しは、私の逃げの選択を封じていた。
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