-直一の告白-

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 「…自分で言うのもなんだが、高校までは、勉強ができ、大学もそれなりのところに行ったけど、いざ、就職すると、職場が合わなくてね…そこで、助けてくれたのが、澄子だったんだ…」  「…」  「…だから、高見さんが、澄子が、こんな大金持ちのお屋敷のお嬢様だから、結婚したんだろうと、ボクを揶揄するけど、それは、半分正しくて、半分間違ってる…」  「…半分正しくて、半分間違ってる…ですか? …」  「…そうだ…ボクも澄子がこんな金持ちの娘だと知って、驚いたし、結婚を決めるのに、澄子の実家を考えなかったわけじゃない…だけど、それがすべてじゃない…」  直一が激白する。  
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