第九章

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「…体勢変えていい?」 そういうと、うつ伏せにされる。 …俺も一応男なんだけど、こうも簡単に体をひっくり返されると複雑だな。 後ろに指が這う感触…。 でもそっと撫でるだけ。 そこは、普段触らない場所だけど折原を受け入れたことのある場所。 「痛かったら言って?」 そう、言われたから、指が入ってくるかと身構えていたのに…。 襲ってきたのは、湿った生ぬるい感触。 「は…ぁン…ぅあ…な…なにッ。」 でも体がビクビク小刻みに震える。 何、この感覚。 我慢できずに声が漏れてしまう。 「やぁッ・・・それ・・・ダメ、って」 ピチャピチャと水音が響く。 そこでようやく何をされているか理解する。 ・・・なんでそんなトコ。 「だ…だめって、き…きたなッん、んんっ。」 「なんれ?きもち、よさそ、、、」 そのまま周りを舐められながら、指がゆっくり入ってくる。 痛みはなくて、それよりも前が…もう弾けてしまいそうなくらい張りつめている。 頭が…とけちゃいそう。 指を入れて中を探るようにいじられる。 もどかしい、物足りない。 痛いのは嫌なのに、もっと明確な刺激が欲しい。 指だけなのに…、体の奥が痙攣しているみたいに感じて 「んんっ、…あ・・・あッ、っちょ、ソレ…やッあぁ!。」 イッた… 俺…指でイッた? 「…キモチ良かった?」 恐る恐る振り向くと、嬉しそうに笑ってるし。 これが経験値の差なのか…。 「ね、俺も早く入りたい。香椎の中。」 そういうと中に入ったままの指を再び動かした。 さっきよりも強く、指も段々増やされる。 「あぁッ…まって、俺、イッ…たばっか。」 縋るように見ると、折原も余裕のない表情だった。 「…っはは、見られちゃったか。俺も…限界、なんだわ。ジンジンしてんの、下。」 くそ…そんなん反則だろ。 濡れた髪から水滴が落ちる。水なのか汗なのかはわからないけど、折原の体は熱くて。 そうさせているのが自分なんだと思うと、嬉しいなんて。 「ッい、いい…よ。…来て。」
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