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結城は日本酒を飲みながら
『ただ、山本と西岡の事件に関わってるかは調べてみないと………』
敬子はサワーを飲みながら
『あの人の上から目線って態度が腹が立ってくる。』
佳奈枝は生ビールを飲み
『だから私も敬子も小百合も川口さんから離れたんだよね。』
小百合は梅酒を飲み
『私達は三人で話し合って川口さんから離れたのに、川口さんはなぜかお敬の差し金って勘違いしちゃって 何かある度にお敬にあーだこーだ言ってきて。』
敬子は
『言いたい人には言わせておけば良いの。って、私は思ってたから何とも思わなかったし………』
プルルル、プルルル、プルルル………
結城の携帯電話が鳴りポケットから携帯電話を取り
『もしもし、結城です。』
《もしもし、大門です。先輩、今 川口静恵を木更津警察署から鴨川警察署まで連行しました。今から取り調べを開始します。》
『お疲れ、わかった。明日そっち行くよ』
《それなら例の名簿も用意出来たので、その時にお渡しします。》
『川口さん、今どんな感じ?』
《ふてくされてます。覆面パトカーの中で、色々声をかけてもずっと黙ったままで………》
『根気よく行くしかないよな………』
《それじゃ、今から取り調べ開始します。》
結城は携帯電話を切りポケットにしまった。
敬子は
『聞こえてきちゃった………川口さんを落とすのは一筋縄じゃいかないよね。』
結城は立ち上がって
『落とすのは難しいだろうね。だけど警察の取り調べは甘くはねぇぞ。川口さんのあの強情っぱりがどこまで通用するか………見ものだね。』
敬子は痛めてる足首をかばいながら立ち上がり
『また散歩に行くの?』
結城は敬子を支え
『一人で無理に立ち上がったら駄目だよ。部屋に行って防犯カメラの映像を見たいから先に部屋に行ってる。』
敬子は
『私も一緒に見たい………』
結城は
『寝不足しちゃうから駄目。』
敬子は
『嫌だ、私も一緒に見たい………』
結城は
『敬子には華蓮を見ててほしいから駄目だ。』
敬子は
『朝、ちゃんと起きるって約束するから一緒に見たい。』
佳奈枝は小声で中瀬と小百合に
『捜査の事と仕事の事になれば結城君は頑固だけど、敬子も結構頑固なんだね。』
小百合も小声で佳奈枝と中瀬に
『結城君もお敬も、お互いがお互いを心配して頑固になっちゃうのはわかるけど〜………』
中瀬も小声で佳奈枝と小百合に
『お互いの気持ちはわかるけど、どっちかが折れないと………このままだと言い争いになっちゃうな………しょうがない………』
中瀬は立ち上がり
『結城君、華蓮ちゃんは私に任せてよ。だから敬子さんと一緒に防犯カメラの映像を確認して。』
敬子は中瀬に
『佳純さん、ありがとう。純君いいでしょ?』
結城は暫く考えて
『わかった、中瀬さんが華蓮を見てくれるなら………その変わり、俺が敬子を見て無理してるように感じたら即寝てもらうよ。』
敬子は
『わかった………』
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