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日曜日 、アスモ
天気は雨
『この服とこの服どっちがいいかな〜。』
中瀬は色違いの服を両手に持ち、顔に絆創膏を貼ってる結城に聞くと笑って
『それ、俺に聞くの………?センス全くないぞ。』
中瀬は笑って
『結城君の選んだ別の方を選ぼうかと思って。』
結城は
『何気に酷い事言うね………』
中瀬は
『もちろん冗談よ。今日は結城君の選んだ方を買う事にするって決めてるの。』
結城は
『自分で好きな方を選んだ方がいいよ。』
中瀬は
『いいから選んでよ。どっちがいいかな?』
『それじゃこっち。』
結城は中瀬が右手に持っていた服を選んだ。
中瀬は結城が選ばなかった左手に持っていた服を戻し
『それじゃこっち買ってくるね。』
結城は
『本当に俺が選んだ方でいいの? 考え直すなら今のうちだよ。』
中瀬は笑って
『いいの、結城君が選んだ方を選ぶ。』
中瀬はそのままレジに向かった。
結城はレジの先で待ち、中瀬が清算を終えて戻ってきた。
『お待たせ〜。次どこに行こうか? 』
結城は腕時計を見て
『次? お昼にはちょっと早いから、少しぶらっとしよっか。』
『うん、そうしよう。』
中瀬は笑顔で頷いた。
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