平穏のち占い………

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居酒屋大将 野間口は座敷席に座ってる結城と敬子と中瀬に烏龍茶とおでんを運んできた。華蓮は座布団の上で寝ていた。 野間口は笑いながら 『三人で烏龍茶って珍しいじゃん。』 結城は野間口の話しに 『たまには休肝日を設けようって話しになってさ。』 越智は結城を見ながら 『それ、いい事だよ。もうアラフォーなんだもんね。』 野間口は厨房から生ビール大ジョッキを持っきて、結城達の前で飲み始めた。 結城はその姿を眺め 『お前もそろそろ考えた方がいいぞ。』 野間口は生ビール大ジョッキを一気に飲み干して 『マジ美味いッッッ!!何言ってるんだよ。俺の中ではこれは仕事を頑張る為の栄養ドリンク代わりだ。』 結城は野間口の言葉に笑って 『生ビールが栄養ドリンク代わりって言ってるのはお前だけだ。』 野間口も笑って 『野球で代打に出て来た時に日本酒をバットに吹きかけるだろ。それと同じだ。』 結城は野間口の言葉に笑ってしまい 『水島新司先生のあぶさんかいな。俺は高校の頃からあぶさんの渋さが好きでダイエーホークス時代のあぶさんから読んでるけど。俺はあぶさんの影響で居酒屋で日本酒を飲む様になったんだけどね。』 敬子は結城を見て 『私、高校の頃から純君の家に行ってるけど純君の部屋にあぶさんの単行本があったね。』 結城は烏龍茶を飲みながら 『男の格好良さは背中の渋さで決まる………と俺は思ってる。烏龍茶美味い。』 中瀬は学生時代の結城を思い出し 『結城君って前から好きな有名人って、綺麗なとか、可愛い女優さんじゃなく、渋い俳優さんだったよね。』 結城はおでんを食べ終え 『おでん、おかわり。』 野間口は厨房に入りおでんを運んできた。 越智は小百合の話しに 『しかし、早坂さんが婚活パーティーにね〜。その動機が早坂さんらしいじゃん。』 野間口は厨房から生ビール大ジョッキを持って来て 『まぁ、上手く行ってくれたらそれで良いじゃん。』 越智は笑顔で 『そうね、上手くいってほしいよね。』 中瀬は烏龍茶を飲みながら 『そう言えば、早坂さんはどんなタイプが好きなのかな?』 敬子は小百合の好みを思い出しながら 『確か前々から、イケメンで高身長が好みだったはず。』 結城は笑って 『多分、早坂さんの事だからイケメンで、高身長、高学歴、高収入が好みな気がする。』 敬子も笑って 『小百合の事だからあり得るよ。私もおでんおかわり。中瀬さんはおかわりしないの?』 中瀬は小百合の好みを聞いて笑いながら 『それじゃ、私もおかわりしようかな。』 越智は厨房に入りおでんを運んできて 『イケメンで高身長、高学歴、高収入って理想かもしれないけど、私は気が合えばそれで良いと思うけどな。』 中瀬は越智の話しに 『私も越智さんと同じ意見だな。』 敬子は結城を見て顔を真っ赤にしながら 『私は〜………』 越智は笑って 『敬子さんは、それ以上言わなくてもわかるから大丈夫よ。』 敬子は照れながら笑顔で 『え〜、この先言いたいんだけど〜。』 周りに居たメンバーは敬子の言葉に笑った。
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