佳純と純一郎の中学生日記

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茂原総合中学校近くの公園 中瀬は公園に行き周りを見渡し まだ来てないみたいだけど……… 『本当に一人で来たのか………』 中瀬は声のした方を見ると山北が中瀬の居る方に歩いてきた。 『この前、断ったじゃん。しつこいよ。断ったからね、もう私には関わらないでよ。それじゃ帰るよ。』 中瀬は言うだけ言って帰ろうとすると山北は笑って 『誰が帰っていいって言ったよ。』 『ッッッ!! 』 中瀬の後ろから数人の男が近づき一人の男が中瀬の背中にナイフをつきつけた。 山北は 『今日、うち誰も居ないからうちに行って良いことしようぜ………』 山北の言葉と今の状況に中瀬の身体は震え ヤバイ………怖くて声が出ない………やっぱり結城君に相談すればよかった……… 結城君、怖いよ助けて……… …………… 職員室出入口 『失礼しました………』 結城は職員室を出る時に挨拶をし職員室を出た。 さて、帰ろうかな。 『結城君ッッッ、今日は中瀬さんと一緒に帰らなかったのッッッ?』 大村が息を切らして慌てて結城の前に走って来た。 結城は大村を見て 『大村さん、どうした慌ててさ?中瀬さん、急用出来たって言って先に帰ったよ。』 大村は肩で息をしながら 『私、帰宅途中に学校の近くの公園で中瀬さんが男数人に絡まれてるの見て、助けたかったけど私一人じゃ無理だから………』 『ッッッ!! 』 『急いで学校に戻ってきて先生に言うつもりが、結城君が居てくれたから………』 …………… 『おい、俺の家に行くぞ。』 中瀬はナイフを突きつけられてる状態で逃げるにも逃げられず、声を出そうも恐怖で声も出せず、ただ身体全体が震えていた。 バチッッッ、バチッッッ、バチッッッ……… 『おい、歩けよッッッ!! 』 山北は中瀬の頬に三発ビンタを入れると、中瀬の口の中から血が流れた。 『身体が震えてるじゃん。俺の家で良い事したら帰してやるからよ。ほら、歩けよッッッ!! 』 痛い………震えて歩けない、助けて………
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