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バキッッッバキッッッボカッッッバキッッッ………
『グェッッッ………』
『大事な妹に何さらしてるんじゃ、クソ野朗共がッッッ………』
中瀬はその方向を向くと
『結城君、来てくれたんだ………』
そこに居た全員が結城の方を向いてる隙をつき中瀬は結城の側に行き、安心したのか結城の胸で泣き出し
『怖かったよ〜………』
結城は中瀬を自分の後ろに回し
『遅くなってごめんな。中瀬さん、先に帰れ………』
中瀬は結城の言葉に驚き
『えっ………結城君は?』
結城は相手を睨みながら
『コイツらにお仕置きしてから帰る………』
中瀬は泣きながら
『だ、駄目だよ〜………結城君一人じゃ無理だよ〜………』
結城は
『大丈夫だから、先に帰れ………』
中瀬は
『う、うんわかった………』
中瀬は公園から居なくなった。
山北は笑いながら
『お前誰だよ?人の邪魔しやがって………一人で来て、この人数で勝てると思ってんのか?』
結城は山北を睨み
『楽しませてやるよ………って、あの娘に手を出した代償はデケェぞ………』
結城は一番近くに居た男を
バキッッッ、バキッッッ、ボカッッッ………
……………
痛って〜………
四人は倒せたけど多勢に無勢だよ。まぁ、中瀬さんを助けられて良かった………
結城は腫れた顔を手で押さえ公園のベンチに座っていた。
『結城君ッッッ………』
中瀬が公園に走って来た。
結城は中瀬を見て
『帰れって言ったろう………』
中瀬は泣きながら
『だって〜、結城君が心配で………それに顔が凄く腫れてるじゃん!! しかも血まで出てる………』
中瀬はポケットからハンカチを出して公園の端っこにある水道の蛇口をひねり、水をだしてハンカチに水をつけ結城の座ってる椅子まで戻ってきた。
『大丈夫?私のせいでごめんね………』
中瀬は泣きながら水をつけたハンカチを結城の顔につけた。
結城は顔をしかめ
『痛って………顔がしみる。そんな酷い顔してる?』
中瀬は泣きながら
『うん、腫れてるし血も出てる………本当にごめん………』
結城は自分を責めて泣いてる中瀬をいきなり抱きしめ
『中瀬さん、いいか………一人で動くなッッッ………一人で動くなら、絶対に俺を誘えッッッ!! 必ず中瀬さんを優先にするからッッッ!! 』
中瀬は結城の胸の中で泣きながら頷いた。
結城は笑顔で
『中瀬さんが無事だったから良かった。』
中瀬は結城の胸の中で
『結城君の胸、暖かい………』
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