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結城は笑って
『二年後に人生の選択肢ね………占いは占いだし、信じる信じないは本人次第だよ。』
中瀬は笑って
『強運の持ち主だって。楽しみだな。』
占いも終わり結城は腕時計を確認し
『そろそろ帰ろうか。バスは………あと15分後だよ。』
中瀬は結城の腕に自分の腕を絡ませて
『うん、帰ろうよ。今日は付き合ってくれてありがとう。また結城君の事を誘って良いんだよね………? 』
結城は
『もちろん良いよ。必ず中瀬さんを優先にするから。』
中瀬は照れながら
『家まで腕組んでても良い? 』
結城は
『良いよ………』
二人は中瀬の自宅に到着し、中瀬の部屋に居た。
中瀬は窓の外を眺めた後 結城を見て
『まだ雨降ってるね。ごめんね、私の傘壊れちゃって結城君の傘一つで、しかも結城君 出来る限り私を濡らさない様にしてくれて………結城君、たくさん雨に濡れちゃって………今、お風呂沸かしてるから沸いたら入っちゃって。』
結城は中瀬から借りたタオルで髪の毛を吹き
『結構、土砂降りだったよな〜。俺は大丈夫だよ。中瀬さんは大丈夫だったの? 』
中瀬は
『結城君のおかげで私は大丈夫だったよ。』
結城は笑って
『それなら良かった。はい、タオルありがとう。それじゃ、お風呂沸くまで待つね。』
中瀬は
『お風呂沸いたら私も一緒に入るからね。』
結城は
『うん、わかった。』
結城はその場に座った。
中瀬は部屋のカーテンを閉め結城の真横に座り身体の力を抜き結城に身体を預けるかたちで座った。
どのくらい時間が過ぎたかわからないが、中瀬と結城はお互いの目が合い、その後お互いの唇と唇が触れ合いそれが少し長く触れ合った………
それから暫くお互いに言葉はなく、その時は中瀬は結城の胸の中に居た………
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