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敬子は笑って
『佳純さん、それは私でも絶対に勝てないって。』
佳奈枝は
『本当の兄妹みたいな関係だったんだね。』
結城は
『知らない人が見たら兄妹だと思われる事も多かったよ。』
中瀬は笑って
『最初は兄妹ですかって聞かれたら、違いますって答えてたけど、だんだん面倒くさくなって、いつの間にか はいそうですって答える様になってね。』
結城は
『うん、そうだったね。中瀬さんはそんな時わざと俺をお兄ちゃんって呼んでたっけ。』
越智は
『他に何かエピソードはないの? 』
敬子は
『他にエピソードがあるなら私も聞きたいな。』
結城は敬子を心配し
『あるっちゃあるけど………敬子、大丈夫なの? 』
敬子は笑顔で
『私は自分の旦那の過去を知りたいもん。だから教えてほしいな。』
結城は
『それなら修学旅行の話しで、俺と中瀬さんは同じ班でさ。で、中瀬さんが班からはぐれて迷子になってしまって………』
……………
修学旅行当日、東京駅。
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