佳純と純一郎の中学生日記

14/14
前へ
/191ページ
次へ
敬子は笑って 『佳純さん、それは私でも絶対に勝てないって。』 佳奈枝は 『本当の兄妹みたいな関係だったんだね。』 結城は 『知らない人が見たら兄妹だと思われる事も多かったよ。』 中瀬は笑って 『最初は兄妹ですかって聞かれたら、違いますって答えてたけど、だんだん面倒くさくなって、いつの間にか はいそうですって答える様になってね。』 結城は 『うん、そうだったね。中瀬さんはそんな時わざと俺をお兄ちゃんって呼んでたっけ。』 越智は 『他に何かエピソードはないの? 』 敬子は 『他にエピソードがあるなら私も聞きたいな。』 結城は敬子を心配し 『あるっちゃあるけど………敬子、大丈夫なの? 』 敬子は笑顔で 『私は自分の旦那の過去を知りたいもん。だから教えてほしいな。』 結城は 『それなら修学旅行の話しで、俺と中瀬さんは同じ班でさ。で、中瀬さんが班からはぐれて迷子になってしまって………』 …………… 修学旅行当日、東京駅。
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

907人が本棚に入れています
本棚に追加