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便利屋純一郎の事務所
敬子は中瀬に
『佳純さん、華蓮ちゃんの事ありがとう。』
敬子は鴨川警察署に行く前に華蓮を中瀬に預けていた。
中瀬は
『お帰りなさい。華蓮ちゃん、いい子にしてたよ。早坂さん、大丈夫なの?』
中瀬は、早坂の顔を見て疲れ切ってるのがわかったので心配して言った。
小百合は無理に笑顔をつくる感じで
『私は大丈夫だよ。』
中瀬は
『今日はゆっくり休んだ方がいいよ。結城君、早坂さん 疲れ切ってるじゃん。』
結城は
『そりゃ、今日は色々初体験が多かったからね。早坂さん、今日はゆっくり休んで明日に備えよう。』
小百合は
『大丈夫だよ………』
結城は
『駄目だ。明日から本格的に行こう。居酒屋大将にも話しは通しておこうか。』
小百合は
『私は大丈夫だって………』
敬子は笑顔で優しく小百合の腕を掴み
『小百合、今日はゆっくりしようね。』
小百合は敬子の笑顔とみんなの優しさに大粒の涙を流し、敬子は小百合を抱きしめた。
敬子は
『今日は怖い思いしちゃったね。でも 私達が居るからもう大丈夫だよ。純君、小百合は私に任せて。』
結城は
『早坂さんのケアは敬子に任せて………中瀬さん、明日から本格的にやるよ。』
中瀬は
『りょーかい。結城君に質問………』
結城は
『はい、何でしょ?』
中瀬は結城が机の上に置いた防犯カメラの映像が入ってるSDカードに目をやり
『何か防犯カメラの映像を借りてきたみたいだけど、いつ確認するの?』
結城は
『夜中に一人でこっそりと………』
中瀬は結城に
『お風呂入ったらまたここに来るから、それまでは防犯カメラの映像を確認するのは禁止だからね。もし先に確認してたら結城君の事、嫌いになっちゃうから。』
結城は中瀬の言葉に笑って
『わかったよ、一緒に見ようか。お風呂上がったら、ここに集合な。』
中瀬は喜んで
『らじゃー。』
中瀬が自分の住んでるアパートに戻った後
ガラッ………
事務所の入口が開き
『小百合、大丈夫なの?敬子から連絡もらって心配で、予定キャンセルして急いで来たよ。』
佳奈枝が事務所に入って来た。
小百合は
『佳奈枝、予定キャンセルって………私の為にありがとう………』
敬子は
『大門君から連絡来た後に、佳奈枝に連絡入れておいたんだ。』
佳奈枝は
『弁護士が必要な時は私に任せて。私の会社の専属敏腕弁護士に話しはしてあるから。』
小百合はまた泣き出し
『みんな、私の為にありがとう………』
佳奈枝は
『小百合、泣く事ないでしょ。』
小百合は泣きながら
『だって〜………』
敬子は
『そうだ、三人で一緒にお風呂に入ろうか。』
佳奈枝は
『私は賛成。小百合も一緒に入ろうよ。』
小百合は涙を拭きながら
『うん、私も入る………』
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