佳純と純一郎の中学生日記〜修学旅行編〜

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東大寺に到着した後に班行動となり結城達は大仏様を見る為に中に入った。 結城は森山に 『班長って森山だよね? 』 森山は結城の言葉に驚き 『あれ?この前言わなかったっけ 』 村山は結城に 『森山君、学級委員長だから班長を兼るのは大変だから結城君に任せるからって言ってあったはずだよ。』 中瀬も 『うん、それ私も目の前に居たから話し知ってる。』 北島は 『その顔をみるとお前忘れてたな………』 結城は 『………記憶にないんだけど………』 北島は結城の肩を叩き 『結城、諦めろ。俺らも協力するから班長やれ………』 村山は結城の腕を掴み 『うん、協力する。結城君お願い、班長やって………もしやってくれたら後でお礼するからさ………』 結城は村山に腕を掴まれ 『村山さんに頼まれたら嫌とは言えないよ。わかった、やらせてもらう。』 村山は笑顔で 『結城君、ありがとう。』 北島は笑って 『ちょっと待て、俺らは何なんだ? 』 中瀬も笑って 『うちのお兄ちゃん、村山さんに腕を掴まれて鼻の下伸びてるぞ〜。』 森山は結城の肩を叩き 『結城、悪いけど頼むな。』 結城は 『村山さんに頼まれたら嫌とは言えないし………』 片隅で中瀬は北島に 『多分、村山さんのお礼って言葉につられたよ………』 北島は中瀬に 『多分、あいつの中ではお礼は村山さんとデートを考えてるだろうな………』 中瀬は 『私もそう思う。お兄ちゃん下心ありありって直ぐにわかるんだけど………』 結城は笑いながら 『そこ、つべこべ言わない。今から俺が班長だからよろしく。』 中瀬は小声で 『村山さん、結城君を乗せるの上手いな〜………』 村山は中瀬にウィンクをし 『ふっ、結城君を手の平で転がすのはお茶の子さいさいよ。』 森山は小声で北島と中瀬に 『村山さんが一瞬悪魔に見えた………』 中瀬も小声で森山と北島に 『この女、あなどれねー………』 北島も森山と中瀬に 『結城、許せ、生け贄は一人で充分だ………』
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