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その日の夜、女子の部屋
この部屋にも興奮で眠れない者達が居た。
村山は布団を被りながら
『中瀬さん、起きてる? 』
目を綴じていた中瀬は目を開き
『起きてるよ。村山さんも眠れないの? 』
村山はにっこり笑って
『何だか眠れなくて。』
仰向けになっていた中瀬は体をうつ伏せにして
『私も眠れないよ。』
村山は中瀬が起きていた事に安心した表情で
『明日の班行動が楽しみだね。』
中瀬は笑顔で
『明日、舞妓さんに変身してみたいな。』
村山は中瀬の意見に
『それいいね。だけど明日の予定に入ってたっけ? 』
中瀬はにっこり笑いながら
『結城君がね、観光客相手に舞妓さんの格好をさせてくれるお店があるみたいで、どれか止めれば行けるって言ってたよ。』
村山は中瀬の言葉に頷き
『明日の朝、皆んなで話ししてみようよ。』
中瀬は村山の言葉に
『結城君は太秦映画村に行きたいって行ってたよ。』
村山は笑いを堪えて
『結城君の事だし、映画村で浪人か新撰組に変身しそうだな。』
中瀬も笑いを堪えながら
『北島君や森山君もやりそうな気がする。』
村山は笑って
『男子らしいね。そしたら私達もお姫様の格好したいな。』
中瀬も村山同様に笑って
『結城君の事だから私はお姫様より町娘が似合うって言われそう………』
村山は中瀬に自分が思っていた疑問をぶつけ様と
『中瀬さん、聞いてもいい? 』
中瀬は村山が改って聞いてきた事に
『ん? 何?』
村山は中瀬に結城の事で
『結城君の事好きなんじゃない? 』
中瀬は笑って
『同じ年だけど、お兄ちゃんとして大好きだよ。』
村山は中瀬の言葉に
『異性としては好きとかはないの? 』
中瀬は笑顔で
『私の中ではずっと私のお兄ちゃんだよ。』
村山は笑って
『他校の生徒から助けてくれた後から、中瀬さんちょっと結城君に対する雰囲気が違うんだよね〜。』
中瀬はまた笑って
『な、ないないないっ………絶対にない。』
村山は中瀬を困らせ様と
『それじゃ、結城君がこの先に好きな人が出来てもいいの? 』
中瀬は外方を向き
『その時はお兄ちゃんを応援するよ………』
村山は
『そっか………もし結城君を好きになった時は私が相談に乗るからね。それか、結城君が誰かを好きになって、中瀬さんの心がどうしようもなくなった時も話し聞くからね。』
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